「後始末お願いね」 あたしはその場で、1人にされる。 お母さんはテレビのある、リビングへと行ってしまった。 「…あーぁ」 ケーキを素手で拾って、お皿に乗せる。 「誰からか、分からないけどごめん」 ケーキに涙が落ちていく。 いつの日か、あたしは誕生日を祝われなくなった。 何歳なのか、それは学校の進級で分かる。