フォークを取りに、下に降りる。 「…あら、熱下がったの?」 お母さんの低い声が、脳の中を痛感する。 「う、うん…」 あたしの持っている、箱を見つめて、 「それ何?」 「あ、これは…。机の上に乗ってて…」 お母さんが突然立ち上がった。 そして、あたしの目の前で立ち止まった。