「ずっとお前は、俺の前だけで笑えばよかったのに」 風が強すぎて、何も聞こえない。 ただ空気が凍りつく。 「お前は、俺と翼衣と啓誰が好き??」 「何、それ…」 「答えは、皆だろ??」 そして瞬は、あたしの腕をもう一度握る。 今度は優しかった。