「麻乃…、待たせてすまない」 「お父さん…??」 「美しくなったわ、麻乃…」 「お母さん…??」 あたしの元に、愛していた両親がいた。 ただ、涙を流していた。 「ほら、おいで」 そういって、抱きしめてくれた。 夢なんかじゃないって、そう思えた。 「う、うわぁあああん…」 両親のぬくもりなんて、初めてだったかも知れない。