「指輪…!!」 薬指に指輪がついていた。 「お前、欲しかったろ」 「嬉しいよ…」 「いつも、ブレスレットつけてくれて。 そういうとこも、含めて全部好きだ」 「…泣いちゃうよ」 「俺の胸の中だけなら、幾らでも泣いていい」 あたしは瞬にぎゅっと抱きしめた。 ただ涙があふれるだけで。 「瞬、好きだよ…」 ただ、それだけをずっと言っていた。