「いつかは、瞬も出るじゃん」 そういうと、瞬は照れるように笑っている。 「やっべ、もうそろそろじゃん」 「はい、鞄」 「あんがとよ」 そういって、慌てながら歯を磨く。 瞬の寝癖を見つけ、あたしはくしでとく。 「行ってらっしゃい」 「おう、行って来ます」 そういって、扉が閉まった。