上履きを手に取る。 水の中でただ、潜ったり、泳いだりした。 自由って、こんな世界だったの―。 自由になれば、孤独になるの?? 「ったく、お前っつぅ阿呆は」 そういって、水のはねる音がした。 「この馬鹿っ!」 そういって、目の前にある人が立っている。 どんどん近づいてきて、あたしは逃げようとした。