「あ、ごめ」 そういって、受け流す。 (そんな…、同じ名前のしゅん、なんて) こんな偶然もあるんだなって。 「よく一緒にいるメンバーだから、よろしくね」 皆優しそうな人たちでよかった―。 「それじゃグループで、調べ学習をしなさい」 先生の声と、チョークで黒板に書く音がする。 あたしはぼんやりと外を眺めていた。