「彼女を作ったりするってことは…。 あたしのこと、これっぽちも好きじゃないんだ…」 あたしは自分の部屋の前に、立ち止まった。 部屋の中では、翼衣とみぃの話し声がする。 「…」 (あたしの居場所は、本当は何処にもないんだ…) 大好きな家庭は崩れ、本当に好きな人は離れていく。 皆の心が分からないよ…。