「瞬、ばいばい」 そういって、瞬の腕を掴む。 そっと唇に重ねて、 「今までありがとう」 それだけを言うと、あたしは全速力で逃げた。 走れば走るほど、君の姿は遠のいていく。 (あたしはどこまでも、馬鹿だったなぁ…) 素直になれなかった代償としての、結末は…。 こんなにも悲しいものなんだね…。