一番嫌いなアイツは彼女持ち

「…瞬がそうしたいなら、そうしなよ」





「じゃあ、俺啓に言って帰るな」





そういって、瞬はあたしの頭を一度撫でる。





「…ばいばい、麻乃」





どうして、そんな哀しい瞳で見つめるの??




やめてよ…、言いたくなるじゃん。




あたしは最低な君を、好きだと認めたくないんだ。





だったらあたしだって、君に今から最低なことするよ―。