「そういうのずるい…」




「何??」




「何でもない」




ずるいよ…、彼女とか作った癖に…。




そんな笑顔見せないでよ…。




余計、辛くなるじゃん…。




瞬を思えば思うほど、自分が怖くなる…。




「ほら、行くぞ」




そういって、豪邸から外へ出る。




外は真夏の光が照りだしていた。