エレベーターの中は、広くて町中の景色が見えた。 「うわぁ…、なんだかんだ言って、ここ都会じゃない??」 「普通に、町的なのあるし…」 みぃも外の景色に、うっとりとしている。 「こっち来て正解だった??」 「まぁ」 あたしはみぃに言いつつ、少々後悔していた。 (これじゃ、確実に毎日瞬と顔合わせるじゃん…) 恋なんて、しないって。 そう決めたから、きっと揺らがない。