「いや、謝るのは俺のほう…」 「啓…??」 「俺も瞬も、アイツに従わなきゃいけないんだ…」 「アイツって…」 言いかけて、口を手でふさがれる。 「今はまだ…、言えないけど…」 そういって、啓は目をぎゅっと閉じる。 「俺もきっと瞬も、麻乃のこと嫌いじゃないから…。 俺はずっと麻乃が好きだから」 そういって、手を離す。