「お前、周りが見えていないんだよ。 そんな奴を使ってまで、俺から逃げる気?? こいつの方が可哀想だな」 そういって、嘲笑いする幼馴染。 小さい小学生の頃、転んだあたしをおんぶしてくれた。 美猪もしてくれたって、言っていた。 それくらい、誰に対しても優しかったのに…。 「お前、彼女いるんだろ??」 「いるけど、それが何?」 啓は黙って瞬を睨んでいた。