「…おい」 啓が、立ち去った後声がした。 振り返ると、眉間にシワをよせた男子がいた。 (っげ、こいつ…。同い年の停学になった…) 翼衣 悠矢〈ヨクイ ユウヤ〉。 同じ年ながらに、不良。 オーラが他の人と、全く違う。 「…なんでしょう…」 「てめぇ、俺とつきあえ」 「え?!」 あたしは驚いて、翼衣を見上げた。