「ずっと、ずっと好きだったよ―」 その言葉が、どんなに哀しくて、何て答えればいいか分からなかった。 「もっと早く言えれば、答えも変わっていたのかも知れない。 でも麻乃が辛いことばっかだったから」 中学生のときから、ずっと傍で悩み事を聞いてくれた存在。 泣いても笑っても、言いたいことは言い合えた。 そんな……。 もう誰とも決別なんて、したくなかったのに…。