「……えへへ〜」


なんて、はずかしそうに笑ってやがる。

それがまた可愛いなんて……

絶対言わねぇ。


腹の虫も空気読めよバカ。


そういえば、無理やり連れてきてコイツ昼飯食ってなかったな……


「ねぇ、ご飯食べに行きたい…」


だから何だよ。

オレだって腹減ってんの。


芽衣の後頭部に手を添えて、唇が触れ合うギリギリまで迫った。


「お前の腹ごしらえよりオレの方が先だろ?黙って喰われてろ」



「……ちょ、!」



強引に夢中で求めると、最初は暴れていた芽衣も素直になって応えるかのように腕をまわしてきた。


静かな空き部屋の中、何度も熱いくちずけを交わしたのだった。