続*俺様王子とキケンな契約!?




「どうもしねぇよ。お前と二人になりたかっただけ」



そう言うと、芽衣は頬を赤く染めて顔を背けた。


わかりやすいヤツ。


オレは手を握ったまま芽衣の肩に寄りかかった。


「ふふっ、神矢くんって甘えん坊さんなんだね。かわい」


芽衣は優しく頭を撫でる。

女にこんなことされるとかガキみてぇだな。
少し前までならありえねぇわ。


「ね、神矢く…」



名前を呼ぶ芽衣の口に自分の人差し指を当てた。



「聖、……だろ」



ニヤリと余裕の笑みを見せると芽衣は躊躇ったように笑う。



「……ひじり、くん…?」



一瞬、ほんの一瞬。


名前を呼ばれただけで初めてドキッとした。