アイツらがいる席まで戻ると賑やかそうで何やら騒いでいた。
「一条くんと図書室で勉強ってこの前もだよね?本当は何してんの?密会?」
「べ、勉強に決まってるでしょ!他はなにもないよ!」
頬を真っ赤にさせて俯く芽衣。
「実は、まだ関係あったり?」
「ないよ!慶樹くんも変なこと言わないで!零士くんとは本当にただの友達だよ!」
そんな顔して、他の男の名前出してんじゃねぇよ。
芽衣の手をとって引き寄せる。
すると、芽衣は驚いたような顔をして。
何でわかんねぇの。
ムカつくし、妬いてんだよ。
気づけよ、バカ。
そのまま手を引いて歩き出すと
芽衣は慌てて声をあげた。
「ちょ、どこ行くの!?あたしご飯食べてな」
「いってらっしゃーい!」
後ろから、相川の楽しそうな声が聞こえて芽衣を連れ出した。

