とにかく、神矢くんはあたしなんかに興味がないんだ。
ソファーにぐったり寝転ぶと、次第に瞼が重くなってきた。
髪乾かさなきゃ……
そう思ってはいても瞼は重くなるばかり。
気づけば……眠りに落ちていた。
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「────…い、おい!」
……ん?
頭上から何やら声がする。
「バカ、起きろ!風邪引くだろうが!」
ゆさゆさと身体を揺らされる。
ん〜まだ起きたくない…
目をつぶったままでいると、頬っぺたをつねられた。
ボヤける視界の中薄っすらと顔を顰めた人物が……
「き、きゃあっ!」
視界がハッキリ戻った時、あたしは飛び起きるようにしてソファーから落ちた。
だ、だって、神矢くんが目の前に!
しかも、お決まりのスタイル
腰にタオルを巻いただけの上半身裸!
いつになってもこの姿にあたしは慣れない。

