「まだ起きねぇでいいよな?」
「……え?でも、学校が」
遅刻しちゃう!
あたしはハッとして起き上がろうとするけれど、神矢くんはそんなあたしの手を引っ張りその胸におさめる。
「こんな可愛いヤツ、離せるわけねぇじゃん。」
……っ!!
ドキ、ドキとまた心臓が高鳴る。
「や、でも……」
「今日は離してやんねぇから、覚悟しろよ?」
ニヤリといつもの神矢くん。
「ちょ、ちょっと神矢くん…っ!や、ダメだって…」
神矢くんの顔がまたあたしに近づく…
ギュッと目をつぶると……
「…痛っ!」
ぺちんとおでこを弾かれた。

