「もう!変なこと大声で言わないでよ!そんなことしたって……」 きっと何も変わらない。 そう俯くと、理沙はあたしの耳元で囁いた。 「最近素っ気ないんでしょ?あたしにいい案があるわ。」 ……いい案? その言葉につられるように理沙を見上げた。 「その名も、お色気アピール大作戦!」 「……は?」 . . . ◇◆◇ 部屋に帰ると、中は珍しく明かりがついていた。 神矢くん、先に帰ってるんだ。 リビングのドアを開けると、ソファーに寝っ転がった神矢くんがいた。 「た、ただいま〜……」