「…な、何言って」 「チューしてくれなきゃ起きれない」 なっ……! そんな可愛いこと言われても… 「……ほら」 目をつぶった端正な顔にそっと近づいて 頬にチュッと触れるだけのキスをした。 それだけで精一杯で、多分真っ赤な顔しているのに 「バカ、足りねぇよ」 なんて、イジワルに笑った神矢くんはあたしの唇を奪った。 「……んっ」 まるで甘くてとろけてしまいそう。 必死になって合わせていると 神矢くんはようやく唇を離した。