「それとも、オトコに興味あったりして……!」
考えていたそのとき、後ろからそんな怪しい声が聞こえてきた。
振り返ると、ふふっと笑った慶樹くんがいた。
「わっ!慶樹くん!?」
いつの間に!?
ってもしかして話聞かれてた!?
「実はそっちの趣味あったりしてね〜」
「だろ?実は授業中、いっつもオレの方見てんだよ〜アイツ絶対オレのこと好きだわ〜」
「ヤダ〜でもありえそう〜」
理沙と慶樹くんは仲良さそうに話を繰り広げる。
まるで、あたしがいないかのように。
……やっぱりこの2人変だと思ったんだよね。
スキー学習からの様子おかしかったし。
もしかして……
「……2人、付き合ってるの?」
その瞬間、ビクッとしたように肩をあげて
「「へっ!?」」
同じような声を一緒に発した。
「へぇ〜いつから?」
焦っている理沙がいつもの余裕さがなくなんだか可愛い。
「ま、まだちゃんと付き合ってないからっ!」
「え、でも理沙ちゃんオレのこと……」
「あ〜!!うるさいっ!」
理沙ってばツンデレなんだから。
でも、2人とも顔真っ赤で可愛いな…
なんだかんだ上手くいってるみたいで嬉しいや。

