「追試ねぇ?こんな日曜まであるわけ?慶樹は追試ないって喜んでたけど?」
────!!
よ、慶樹くん〜!!
どうしよ…こんな鋭い聖相手に嘘つき続けるなんて無理に等しいよ…
「このオレに、隠し通せると思ってんの?」
聖はあたしの顎に手をかけ、グイッと顔を上げさせる。
か、顔…近いってばっ!
「あ、あの…な、ナイショ…だから」
「……へぇ、じゃあ言わせてやるよ」
聖は不敵に微笑んだかと思ったら、あたしの両手を掴んで壁に押し付けてきた。
そして、その唇で首筋や耳を艶めかしくなぞる。
「ひゃあっ!?な、何す…ん」
ビクッと身体を反応させると、聖は熱っぽい瞳をあたしに向けた。
「何、もう感じてんの?オレは全然足んねぇけど」
なんて、今度はうなじにキスを落とす。

