ガッチガチに固まったあたしを見て
聖はフッと笑う。



「何固まってんの?岩みてぇなってんぞ」




「だ、だって…あ、あたし、」



何をどうしたらいいのかよくわからないし、上手くできるかなんて……



「何、今日こそ喰われると思った?」



「……へっ!?」


ち、違うの…!?



「バーカ、心配すんな。今はまだ何もしない。でも」



「……でも?」



そっとあたしの頬に手を当てて妖艶な笑みをあたしに向けた。




「次は、ちゃんと覚悟しとけよ?……奥さん」




チュッと、触れるようなキスをして


彼はイタズラに笑った。



奥さん……


そう遠くない未来…


あたしの隣にいるのは絶対に彼だけ。



それ以外考えられないよ。

この先ずっと────。