続*俺様王子とキケンな契約!?





ペンギンにご飯をあげてご満悦なひろきくんを連れて今度はお姉さんイチオシの七夕イベント、イルカショーへやって来た。


前で見たいというひろきくんのご要望に応えて前の席に座る。


注意書きのところに水がかかるかもしれませんが…って書いてるけど大丈夫かな?



もうすぐ七夕が近いとあってか星などの飾りがしてあって可愛い。


あ!織姫だ…ってことはどこかに彦星も…



「ブッ、ガキみてぇ。楽しそうだな」



ひろきくんを挟んで隣の聖があたしを見てクスクス笑う。



「う、うるさいなっ!いいでしょ!久々で楽しいの!あたしも家族で出かけたりなんて久々なんだもん!」


しまった!"家族"なんて自分で言ってしまった!


焦っているあたしを見て、さらに聖は吹き出すように笑った。



「いいじゃん。今は奥さんでママだろ?オレだって家族で出かけたりなんて…なかったから。家族の笑顔が見れて嬉しいってこういうことなんだな」



聖は遠くを見つめるようにして言う。


そんな風に考えてくれてたんだ……


胸が高鳴って熱くなるのを感じた。