「パパとママと一緒で楽しそうだね!ペンギンさんにご飯あげてみる?」
「あげる!!パパもママもこっち来てー!」
ひろきくんは興味津々。
本当に楽しんでいるようで嬉しかった。
「よろしかったらこの後七夕のイベントでイルカショーがあるんですがご家族でいかがですか?」
にっこり笑うお姉さんにあたしの頬は赤くなる。
ご家族でって…あたしたち本当の家族に見えるんだ……
「何照れてんの。可愛ーい奥さんだな」
赤くなっているあたしを見て、聖はあたしの耳元で低く囁いた。
ビクッと反応するあたしを見て聖はさらにニヤリと笑う。
「ひ、人前で変なことしないで!」
「はいはい、その代わり…帰ったら容赦ねぇから」
イジワルな笑みを浮かべてあたしの頭をポンポンと撫でる。
またそういう事言って……
本当、いつもドキドキさせるんだからっ。

