「何、そんなに旦那様が気になるか?」
「……だっ!?」
真っ赤になって固まるあたしを見て聖はフッと笑う。
「そんなにオレと手を繋ぎたい?そういや、朝のコトもお預けだったもんなー」
あ、朝のことって…二人でシャワーのやつ!?
「や、あたしは別にそんな…」
「奥様不足はオレも一緒だっつーの。帰ったら色々してやるから、今はこれで我慢しろ」
色っぽい微笑みをした聖の顔がそっと近づき…
ほんの一瞬…チュッと頬にキスをした。
「ちょっ!?大勢人いるんだよ!?」
「暗いから誰も見てねぇよ」
聖は勝ち誇ったような顔をして笑う。
もう、本当に突然なんだから…
でも嬉しいなんて……思ってしまうんだ。

