「……だったら、母親は芽衣だろ?ひろき、怒ったらパパよりママの方が怖えーぞ?」
なんて、聖はひろきくんの頬をプニーっと軽く引っ張る。
そんな二人を見て胸が熱くなる。
ママ…やばいにやけるよおお!
最初はシュンとしていたひろきくんだったけど聖とあたしのやり取りを見てニコッと笑ってくれた。
「ひろきが怪我しねぇようにパパとママと手繋ぎの刑だ!」
聖はそう言ってひろきくんの小さな手を優しく握る。
「やだ〜!肩車がいい〜!!」
「ここは危ねぇからダメ〜外出たら肩車してやるよ」
「……わかった!!」
そう笑ったひろきくんの片方の手をあたしも優しく握った。
ひろきくんの手小さいな…
聖もひろきくんみたいな時代があったんだよね…
そっと隣を見ると、聖と目が合う。

