お願いしますの一点張りに押され何とか承諾したのだった。
「いいよね?松野さんも困ってたみたいだし…」
いくらなんでもあのままじゃかわいそうだったし……
明らか不機嫌そうな聖はドサっとソファーに腰を下ろした。
「あ、紹介するね!この子はひろきくん!えっと確か4さ…」
「5さいだよばーか!」
ひろきくんはソファーでぴょんぴょん飛び跳ねあたしに向かってベーっと舌を出して挑発するように言った。
「ねー、おじさんなんさい?」
ぴょんぴょん飛び跳ねていたひろきくんは聖の隣に行く。
ちょ、ひろきくん!?
は?っという顔をしてだんだんと表情が険しくなる聖。
や、やばいよ!
「え、えっと、おじさんじゃなくてお兄ちゃんは聖くんっていうの。あ、お姉ちゃんの名前は…」
「しってる。メイだろ?メイはこのマンションでゆうめいっていうやつらしいからな!」
な、なんなのこの子!!?
本当に5歳児!?

