続*俺様王子とキケンな契約!?




この前の契約条件には、星野芽衣には手を出さないこと。

と書いていたのに、今回は書いていない。


あたしたちは付き合っているわけで、一緒に住むわけで……とうとう!?


そう思ってしまうと、急に怖くなって足が竦んだ。

あんな夢見るくせに、何怖気ずいてんのよあたし!

それでもやっぱり怖くなって、一緒にいたいだけだなんてあたしのワガママなのかもしれない。


そんな深刻な顔をしているあたしに気づいたのか、神矢くんはそっと身体を離した。


「何、強張ってんだよ。冗談に決まってんだろバカ。」


むにーっとあたしの頬を引っ張る。


そんな言葉にホッとしたのか、それとも引っ張られた頬が痛いのか少し涙が浮かんだ。


「わりぃ、ちょっとからかった。お前には怖がらせたくないし泣かせたくないから…迂闊に手ぇ出したりしねぇ。」



無理やりあたしを襲おうとしたときのことを神矢くんは言っているのかもしれない。


気にしてくれてたんだ……
そう思うと、嬉しくなってあたしは神矢くんに抱きついた。