「あ、あたしも…い、一緒にいたい」
まるで甘い誘惑に誘われたよう。
一度甘い蜜の虜になると抜け出せないんだ…
聖はあたしの頭をポンポンと撫でるとフッと笑ってあたしを抱き上げた。
……へっ?
「じゃあ、まずは朝のシャワーだな。行くぞ」
軽々とあたしをお姫様抱っこしてバスルームまで歩く。
「ちょ、待って!朝のシャワーって…」
「朝のシャワーで目覚めんの。あ、おはようのキスがまだってか?」
「はっ?違っ…」
聖の顔がゆっくりと近づいて唇が触れ合いそうになったとき
────ピンポーン
インターホンの音がこだました。

