「見て〜!!Whiteprinceが黒でBlackprinceが白の学ラン着てるわよ〜!!」


「キャー!素敵だわ〜神矢様白もお似合いですぅ」


「聖〜こっち向いてぇ」



四方八方からくる甲高い声たちに耳を塞ぎたくなる。


芽衣…アイツはどこに……


たくさんの生徒の中でただ一人アイツを探した。


すると、いつもはおろしている髪をポニーテールにしてこっちを伺っている芽衣を見つけた。


そして、目があった瞬間少し微笑んで頬を染め俯いた。


ったく、可愛いヤツ。



「聖、いつまで芽衣ちゃん見てんの?」



隣からそんな声がして視線を向けると零士がニヤリと笑っていた。



「……うるせ、見てねぇし」



仕方なく前を向くと零士一緒に一歩前に出た。