そう詰めるように問いかけると、渉はしまったというような顔をした。
「……あのだな、その…お、お前の裸見たって少しも欲情しねぇから!安心しろ!バカ!」
しどろもどろになりながら言う渉に何だかおかしい。
顔真っ赤だし…変なの。
「そ、それに、お前の裸なんて知ってるっつーか…だから見てもなんとも」
「し、知ってるって昔の話でしょ!?やめてよ!変なこと言わないで!」
渉と同様、あたしも赤くなってしまう。
「と、とにかく悪かった…な」
「バカ、もうお嫁行けないよ……」
聖にだって見られたことないのに…多分
どうせ、大袈裟だって笑うんでしょ?
だけど渉は真剣そうな表情をしていて…
「だったらオレが……っ」
そっと近づくその距離にあたしはハッとした。
「あ!渉!あたしのことリレーに推薦したの!?」
「……は?それが?」
それが?じゃないよ!

