何だ、誰も帰ってきてないんだ。 みんな夕食は外で食べてくるのかな? 作っておいたほうがいい? 「とりあえず、先お風呂入っちゃお」 着替えを持ってバスルームへ入る。 久しぶりにゆっくりできるな〜なんて浮かれていたのがきっと詰めが甘かった。 すっかり長湯してしまい少しのぼせてしまっていて。 バスルームから出ようと鼻歌交じりにドアを開けると…… 「……は?」 湯けむりの中でそんな乾いた声がした。 その声に視線を辿ると……はっきりとその人の姿が見えた。 「……キャーーーっ!?」