「さっきからどうしたんすか？理沙センパイの隣の方ってもしかして…星野芽衣さん…？」
不意に名前を呼ばれ驚く。
あたしのこと…知ってるの？
「あらあら〜芽衣のこと知ってるの？まぁ有名だし知らないわけないか」
ふふっと笑う理沙をよそに、俊太くんはあたしの元にやってきて手をとった。
「お、オレっ、前田俊太(ﾏｴﾀﾞｼｭﾝﾀ)っていいます！よ、よろしくお願いしますっ！」
両手を掴みキラキラした無邪気な笑顔をあたしに向ける。
「よ、よろしくね」
若さに圧倒されながらもあたしは何とか笑顔でこたえた。
「あら〜？俊太、芽衣に惚れたな？」
「ちょっ、理沙何言ってんの！」
茶化す理沙を制して俊太くんを見ると俊太くんは心なしか顔が赤かった。
