「芽衣もこっち来いよ!」 渉は隣をポンポンと叩く。 「…あたしはいいよ…」 「んなこと言ってんな!来いよ」 そう言って渉はあたしの手をとって仰向けになるように促した。 「ほら、すげー綺麗じゃね?なんか…昔思い出すよな」 「…うん。授業サボって屋上来てたよね」 なんか懐かしい。 中学のとき青春ごっこだ、なんて言って屋上で寝そべったりしたっけ。 「ねぇ、どうして何も言わずに外国行っちゃったの?」 「言ったところで何?引き止めてくれたりした?」 隣に寝そべる渉はフッと笑う。