続*俺様王子とキケンな契約!?




暫くして生徒移動のアナウンスが鳴りあたしたちは体育館に向かう。



体育館には既に生徒が集まっていた。



椅子に座ったと同時に生徒会長の零士くんが舞台袖から登場する。


相変わらず女子たちによる大歓声。


聖はやれやれと、眺めるようにして見ていた。



学園長からの話から始まって新学期の挨拶やらで始業式は終わり…なのだけど



「ここで帰国子女の転校生の紹介をします。」



いきなりの学園長の言葉で体育館内はざわめく。


帰国子女?
まさかね…なんて思っていたときだった



キャ〜〜!!と女子たちの甲高い声の中舞台袖からさっそうと歩いてきたのは

そう、間違いない。

アイツだ!!



「どーも皆さん初めまして。河野 渉です!仲良くしてくださいね〜」


持ち前の明るさとその爽やかな笑顔に早くも心を撃たれている女子が多数…


あんな偽笑顔して…何企んでんのよ…


ただあたし一人舞台で手を降っている渉を睨むのだった。