「おい、朋美。荷物を玄関に置くんじゃない!通れないじゃないか!」
こ、この声は……
まさか……というか、そのまさかで…
「あらヤダ〜あなた早くこっちいらっしゃいよ〜」
だああああああああ
お父さんまで!?
ど、どどどうしたらいいんだ
し、修羅場ってヤツ!?
ガクガク震えるあたしを他所に聖はどうってないような顔をしていた。
え?どうしたらそんな平常心保てるの!?
「ほ〜ら、あなた早く!芽衣がまってるよ〜」
待ってないわっ!バカ!
暫くして、大荷物を抱えたお父さんがリビングに入ってきた。
そして、あたしと聖を見た瞬間
顔を怖ばせた。

