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メグと別れた俺は一人で街をトボトボと歩いていた

手にはサッカーボール


“俺とミノルを繋ぐもの”
もう少しなのに…確実にあいつに近付けているのに…
どうしてもあと一歩の所で思い出せない

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そう思いながら俺は四番街に着いた

リーダーの家へと続く道のり、だけど俺が足を止めたのはプレハブではなく、その手前の大きな広場だった

何もない広場、暗い空間を周りの電灯が明るく照らす
目に見えるのは緑色の芝生だけ


俺はサッカーボールを足元に置いた、そしてポンッと優しい蹴った

ボールはコロコロー…とゆっくりと転がってゆく


俺は……………
俺はサッカーが好きだった

なのに何でやらなくなったんだっけ……?

俺にサッカーを教えてくれたのは……このボールを買ってくれたのは…………


グルグルと駆け巡る昔の出来事

頭が痛い、考えすぎてクラクラする

でも、でもあともう少し…………
もう少しで……………