「暁先輩?」 近付いて里沙が呼ぶと、ハッとしたように振り向いた。 「あ、里沙ちゃん、ごめん、ボーッとしてた」 そう言って笑う顔は、夏輝さんの家でみた写真の男の子との笑顔と同じものだった。 暁先輩はあたしの方を向くと、 「初めまして唯ちゃん、津田暁です。体調の方は大丈夫?」 「はい、昨日はありがとうございました」 「なら良かった」 ふわっと優しく笑った。