あたしの、手首を掴んでいた男がいきなり吹き飛ぶ。

「気安く、触ってんじゃねーよ」

空気が、凍りつきそうなほど低い声。

あたしは、一瞬の事でなにがなんだかわからなかった。


一人で戸惑っていると、いきなり甘い香りに包まれる。
 

えっ....??

新垣君...?!


すると、もう一人の男は新垣君だとわかると転がるように逃げていった。

顔を見ただけでビビらせるなんて噂以上にスゴいんじゃないの...

新垣君は、一旦私を離すと新垣君の方に向かされた。