「お前…、顔だけの女だな。」
顔だけは、こんなに綺麗なのに。
性格は、お嬢様で我が儘で自己中で…。
なんて思ってたら、
「おい、馬鹿っ!!」
春樹に思いっきり頭を叩かれた。
「…ひっく…、うぅ…。」
おい…、おいおいおい。
「え…、何で泣いてんの?」
「うるさい……。」
そう言いながらも泣いてる遥香。
「意外にデリケートな奴なのっ!」
春樹が言った。
ははっ…、コイツがデリケートねぇ…。
「余計な事、言わないでよね…ひっく…。」
「怒るか泣くかどっちかに…。」
「もう、うるさいっ!」
遥香が言った。
「精神的不安定…?」
「お前は、もう余計な事言うな。」
……はい。
「遥香、大丈夫?」
春樹が言う。
いや、全然大丈夫でしょ。
けど、遥香は首を横に振った。
「…大丈夫じゃないんですか。」
俺は思わず言った。

