放課後になってあたしは真っ直ぐ体育館に行き部活の準備。
相変わらず、静乃さんキレイだな~…!
「結香」
「は、はい!」
「今日は学年ごとに練習するから、1年生の記録任せていい?私、2年の記録するから」
「分かりました!」
この時期の体育館は寒い!
制服の上からジャージを羽織って防寒対策。
床に座り袖をぎゅっと伸ばして記録の準備をしてると、あたしの隣に橙磨が座った。
Tシャツだし!!
「寒くないのー?」
「今はくそ寒い。あと30分もしたら汗だくになるからいーの!」
「風邪引かないでよね。部活出来なくなるでしょ!」
「やっぱ俺いないと寂しいんでしょ~?」
「勘違いしないで!」
ほんとに調子良いんだから!!
呆れる!
「そろそろ、シュート数記録するから1年生集合させて!」
「はいはいっ。ったく、わがままだなぁ……あれ?」
「ちょ、大丈夫…?」
ニヤニヤして立ち上がった橙磨が、いきなりよろけた。
膝からカクンって。
「大丈夫だけどー……いや、なんか膝が…」
「テーピングしよっか?」
「わりぃ!頼むわ!つーか、結香テーピング出来んの?」
「マネージャーなめないでよ~!?」
膝悪い橙磨のために本読んで勉強したんだからね。

