そんな時に教室のドアからひょこっと覗いた女の子。
愛理か………。
「あ~!愛理ちゃーん!今日も可愛い!」
俺より早く反応したのは、クラスの女子達。
所謂、愛理は俺らの学年の女子のアイドル的存在で女子からの支持率高い。
女子力が高いとか、なんだとか。
「ほんとに愛理ちゃんって可愛い~♪」
「えへへっ!ありがとう!自信ないから嬉しい~♪」
「だって、うちの学校の美女だもん!」
「佐倉くんとは美男美女カップルだしね~!」
「もーう!みんなやめてよー♪」
………女子のこうゆう空気よく分かんない。
絶対、媚び売ってるだけじゃんかー!
「橙磨~!ね、もうすぐ文化祭だねっ♪一緒に回らない?」
「友達と回れよ。俺らだって売り込みあるし」
ぶっちゃけ、ほんとに最近は愛理がめんどくさい。
カップルとか恋愛とか、どーでもいい。
「……最近の橙磨って冷たいよね~」
「そっか?俺はいつも通りだよ」
向かいに座る日向は苦笑して俺を見た。
助けろよ!