俺はひたすらシュート練して、たまーに龍太さんを盗み見。
静乃さんが開いてるノートを見て真剣に話してる。
あれ、ただの打ち合わせかなんかじゃね?
もしかして………日向の勘違い?
これは念のため日向呼んで来よう。
多分、近くでサボってるだけだろ。
体育館を出て、さっき結香と話してた水道の横を通り過ぎた。
奥に進んだ道で見付けたのは結香で。
誰かと話してる…?
横にいたのは日向。
そっか………アイツら遊んだりしてるらしいし、仲良いんだよね。
あ~……複雑なこの気持ちは何!?
「日向ー!練習戻るぞ!龍太さんにトレーニング増やされたら嫌だろ~」
「橙磨!お前はやっぱり俺を追いかけてくれた…」
「いいから戻るよー。結香は?」
「あたしも戻る。暇してたら日向くんが話相手になってくれてたの!」
「そうなんだ」
作り笑いで感情を誤魔化した。
自分でもこの感情分かんないのに。
誤魔化す意外の方法が思い付かない。
「じゃあねー結香ちゃん♪」
「頑張ってね、日向くん!」
「ありがと!……うひょ~めちゃくちゃ可愛いな!」
俺の幼なじみは可愛いんですって!
自慢のヤツだもん。

