水道まで運んでやって、ドリンクの準備をする結香の側にいた。
ただ………なんか近くにいたい気分。
「練習戻んなくていいのー?宮田さん怒らない?」
「龍太さんこそ、静乃さんに絡んでたから大丈夫じゃね?」
「知らないよ~あたし♪」
「俺もしーらねっ!」
水道の所に寄っ掛かり真っ青な空を見上げた。
ほんと天気いいなぁ~。
こんな日はよく結香と近所のプール行って遊んでたっけ……。
まぁ、小学生ん時の話だけど。
「暑いー!アイス食べたーい!」
「俺もー!あっ、夜買いに行くか!」
「うん!でも……合宿所出ていいのかな?」
「自由時間ならいっしょ。自由時間になったら玄関来いよ!」
「分かった~♪」
さっき、龍太さんがコンビニのこと言ってたし………
行く途中に見てないけど多分あるはず!
「んじゃ!そろそろ行くわ。無理すんなよ」
「うんっ!……なんか橙磨が優し過ぎて気持ち悪い」
「気持ち悪いって結香ひど!俺はいっつも優しいですー」
不思議そうな顔でジーっと見詰めてくる。
俺は優しくしてるつもりなんだけどなぁ。

