休憩中、せっせと動く結香からもらったドリンクを飲む。
日向達のいるグループに笑顔でドリンクを配る姿を見てたら、ちょいモヤモヤ………。
あんなに他の男に愛想振り撒く必要ねぇじゃんか~。
てか、脚も腕も細くて白いな~……。
高校入ってから、前よりずっと可愛くなった。
「お前の幼なじみはよく働いてくれるよな」
隣に座った龍太さんが、ドリンクを流し込んで言った。
「それだもん人気出るさ。普通に可愛いし」
「アイツ……結香って人気なんですか?」
「そりゃあもう!男バスの2年から、かなり人気。霧谷は3年に人気あるからな」
「どこがいんですかね~!結香の!」
「…それは橙磨が一番分かってるだろ?」
龍太さんの言葉にドキッとした。
分かってると思う………
ずっと一緒にいるから分かり過ぎてるくらい。
だからこそ、笑って首を傾げといた。
「……お前さ」
「はい?」
「ぶっちゃけ、姫川のこと好きだろ!恋愛対象として!」
「え、ええっ!?お、お、俺がですか!?」
ニヤニヤ笑って俺の背中をバシバシ叩く。